Ecclesiastes 51988

1焦って口を開き、心せいて 神の前に言葉を出そうとするな。 神は天にいまし、あなたは地上にいる。 言葉数を少なくせよ。

2夢を見るのは悩みごとが多いから。 愚者の声と知れるのは口数が多いから。

3神に願をかけたら 誓いを果たすのを遅らせてはならない。 愚か者は神に喜ばれない。 願をかけたら、誓いを果たせ。

4願をかけておきながら誓いを果たさないなら 願をかけないほうがよい。

5口が身を滅ぼすことにならないように。 使者に「あれは間違いでした」などと言うな。 神はその声を聞いて怒り あなたの手の業を滅ぼされるであろう。

6夢や空想が多いと饒舌になる。 神を畏れ敬え。

7貧しい人が虐げられていることや、不正な裁き、正義の欠如などがこの国にあるのを見ても、驚くな。なぜなら 身分の高い者が、身分の高い者をかばい 更に身分の高い者が両者をかばうのだから。

8何にもまして国にとって益となるのは 王が耕地を大切にすること。

9銀を愛する者は銀に飽くことなく 富を愛する者は収益に満足しない。 これまた空しいことだ。

10財産が増せば、それを食らう者も増す。 持ち主は眺めているばかりで、何の得もない。

11働く者の眠りは快い 満腹していても、飢えていても。 金持ちは食べ飽きていて眠れない。

12太陽の下に、大きな不幸があるのを見た。 富の管理が悪くて持ち主が損をしている。

13下手に使ってその富を失い 息子が生まれても、彼の手には何もない。

14人は、裸で母の胎を出たように、裸で帰る。 来た時の姿で、行くのだ。 労苦の結果を何ひとつ持って行くわけではない。

15これまた、大いに不幸なことだ。 来た時と同じように、行かざるをえない。 風を追って労苦して、何になろうか。

16その一生の間、食べることさえ闇の中。 悩み、患い、怒りは尽きない。

17見よ、わたしの見たことはこうだ。神に与えられた短い人生の日々に、飲み食いし、太陽の下で労苦した結果のすべてに満足することこそ、幸福で良いことだ。それが人の受けるべき分だ。

18神から富や財宝をいただいた人は皆、それを享受し、自らの分をわきまえ、その労苦の結果を楽しむように定められている。これは神の賜物なのだ。

19彼はその人生の日々をあまり思い返すこともない。神がその心に喜びを与えられるのだから。

© Executive Committee of the Common Bible Translation 共同訳聖書実行委員会 1987,1988 © Japan Bible Society 日本聖書協会 1987, 1988

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